私は西郷隆盛という人は、尊敬に値しないと勝手に思っていました。
というのも、西南戦争で自決し明治政府から「賊徒」(ぞくと)とされ余り人物としてはよろしくないと勝手に思っていました。西郷隆盛という男

ところが先日、渡邊五郎三郎先生(95才)の講演を聞く機会に恵まれ、 西郷隆盛に対する評価がかわりました。
とてもすばらしい人物だと理解できました。
渡邊五郎三郎先生の書籍の一文をご紹介いたします。
それは講和条約成立当時アメリカ大使館の一等書記官ジョン・P・ガーディナーを山形県旧庄内藩主の酒井家に菅原兵治氏が案内した時の事です。
以下をお読みください。
安岡正篤の高弟で、東北振興研修所を創設した菅原兵治の「南洲に思う」の一節です。  

『あらかじめ酒井家にお願いして、床の間に南州翁の書幅をかけておいてもらったのですが、
彼は座敷に通されると、立派に床の間拝見の作法を以てそれを見ておりましたが、 『これは誰の書ですか』 と聞きました。
『西郷隆盛の書です』 というと、彼は驚きの色を見せて 『西郷隆盛は、庄内藩からいえば、敵の大将ではないのか。
その書をどうして(庄内) 藩公の家で、こうして大事にしているのですか」 という。
私はここぞと 『そうです。ここにいる酒井伯のお父さんが、当時の官軍と戦ったのですから、その時の 大参謀の西郷隆盛はたしかに敵の大将なわけです。
しかしその後百年たって今日に至るまで、ここ庄内藩に於ては藩公以下すべての人々が、南洲翁を尊敬し続け、その言行録「南 州翁遺訓」をバイブルの如くに尊信して、今以て生けるが如くこれを慕って居るのです』 彼にはそのことがどうもよく分からぬようなので 『いうなれば、西郷隆盛は、今回の太平洋戦争に於ける貴国のマッカーサー元帥のような 人だったわけですが、百年後に至って日本人が、はたしてマッカーサー元帥を、庄内藩に於 ける西郷隆盛の如く尊敬するでしょうか。
あなたをここにご案内したのは、そのことを考えていただきたかったからです』 というと、彼は真剣そのものの面持ちで、私を見つめている。
酒井家の当主の忠良老伯は微笑を浮かべている。
『われわれ日本人は戦争に負けたということだけでは心服しない。
もちろん戦争に負ければ 仕方がないから頭は下げるが、しかしそれだけで心の底から心服はしない。
庄内藩の人々が、 西郷に心服し、悦服し、尊敬し、敬慕しているゆえんは、西郷の人物そのものに対してなのです。
日本人は、人物そのものに敬慕の念をもたない限り、心服はいたしません。』
『南洲翁遺訓の人間学』渡邊五郎三郎著 致知出版社(2005)

  長々とした文章をお読み頂きありがとうございました。

私はこの本を読みながら、涙すること数多く、感激し涙がとまりませんでした。
渡邊先生の味のあるとつとつと語りかけるような内容のある文章はたまりません。
是非、渡邊五郎三郎先生の御著書をお読み頂ければ幸いです。 ありがとうございました。

 

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